よく巷で言われる
「体が覚えるだろう、体が覚えるまでやる」
というのは一見
正しそうに聞こえるのですが、
私には少し他人事のようにも聞こえます。
操縦を人任せ?
身体まかせ?
みたいな。
本番できちんと弾いているハープの人を見ると、本当に尊敬します。
何故か?
メンドクサイ努力を
地道にやってきた事の証明だから。
時間を費やして臨まなければ
決して出来ない事だからです。
ここでちょっと想像してみませんか?
死ぬほど緊張した時。
自分の精神のコントロールさえままならない状況を。
どうでしょうか?
本当に身体が覚えていて
夢遊病の如く勝手に動いて
普段通りに弾いてくれるでしょうか?
自宅でリラックスしている時は
誰でも弾けてしまうのです。
誰でもです。
まずここ↑を自覚します。
たとえ暗譜が曖昧でも
家でリラックスしていると
弾けてしまうのです。
ですが実際弾く時というのは
まずそういう状況下
ではない
ので
死ぬほど緊張して
吐きそうになったり
目眩がしたり
気絶しそうになったり
の時に弾かなければならない
こちらの状況の方が
弾く状況としては
「通常」
しかも絶対に失敗できないというおまけつき。
こうなりますと
体が覚えているだろう
レベルの話では
怖くてやっていられないという。
まとめます。
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誰もいない自宅でリラックスして弾いている状況が
幻想の世界
緊張下で弾くのが通常
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この意識に変わるだけでも大きな変化があります。
これを前提としていると
日頃の練習の仕方が
変わります。
おそらく
音楽を仕事にしているプロと呼ばれる人たちとの大きな違いはここ。
やっぱり少し怖いとか
出来ない訳にはいかない
という気持ちって必要かも。
と
思う。
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