世の中は3連休のようですね。
昔と比べると最近は随分とお休みが増えた様に思います。
芸大の音楽の方とは試験日程が違う様ですが、弟によると美術の方は来月だそうです。
弟は芸大の受験生を教えています。
受験って緊張しますよね。
変に気負ったり力んだり、細部のみにフォーカスし過ぎてしまうと、宜しくない現象を引き起こしかねませんから、
難しいですが、少し人間的に視野を広く持つことが、大事な場面では必要にもなってくるのでしょうね。
美術の試験は、
全員が同じモチーフを描くのですが、それでも教室の中で座る位置や、日差しの具合、影の具合などの違いによって
実は個人個人見えている状況が異なり、描きやすい、描きにくいの差が出てくるのだそうです。
逆に言うと、
よっしゃ~
それこそ力の見せどころなわけですね。
条件の悪い時に他より良い物が出来たら、評価が上がるという事でもあります。
弟の時は、モチーフ正面から日光が当たっていて、被写体が白飛びした状態で、条件的には最悪であったそうです。
無事合格でしたが、話を聞いた時は、あまりに条件が違い過ぎるのも怖いなあと、聞いていてビビったものです。
でも偉かった。やはり与えられた場で自分の力を発揮できる状況にしておく、ですね。
音楽の方の実技試験は、
もし演奏が駄目な時は自分で容易に判断が出来てしまう、という、瞬間芸のような部分があります。
受験される皆さんへの励ましの言葉になるかどうかは疑問ではありますが、今日は受験生へ向けて書いてみたいと思います。
当時、大学受験前、私が緊張で押しつぶされそうになった受験の数年間、怖くなる度にかろうじて心を立て直し続けて来られたのは、
高校のブラバン時代のスパルタで殴られる怖さ経験していた事もあるかもしれませんが(笑)
でもそのお陰で
「死ぬほど緊張しても決して殺されるわけではない」
という事実に気づいた事です。
例え毎日、夜中に不安が襲ってきて飛び起きたとしても、心が潰れそうになったとしても
決して誰かが殺しに来るわけでなないって事
ですよ。
これが本当に私には助けになりました。
どうです?
少し安心しませんか?
それで、素晴らしいのは
この忍耐、鍛錬、恐怖、自分との闘いを乗り越えた
というのは
人生の中でも、最も大事な経験の一つで宝物。 自信・心のゆとりに繋がる様に思うのですね。
そして、類は友を呼ぶわけで
頑張った暁には同じ経験をした人たちが集まるわけです。
個人的に私が芸大時代に感動したことは、
皆が同じ様に孤独に極限までやってきた人の集まりであったこと。
そして皆、出来ない時の自分自身を知っているから、人にも愛ある言葉をかけられる、本当にスゴイ人達の集まりの中にいられた、という事です。
ということで、
もうすぐ春もやってきますし、温かくなります。
密かに自分がコツコツやって来た事は、結果がどうであれ、決してあなたを裏切りませんから、未来の自分の投資と思って今を生き切ってください。
今日は受験生への応援の言葉でした。
それではまた。
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